中途採用担当者向け|企業の魅力が本当に伝わる「求人票の書き方」5つのポイント

「求人票を作成したのに応募が集まらない」

「応募が来ても、会社理解が低く、求める人物像とマッチしない」

時間をかけて求人票を作成しても、このように成果が出ずに悩んでいる人事担当者も多いのではないでしょうか。このような場合、求人票の中で企業や職種の魅力が表現しきれていない可能性があります。

本記事では、人事担当者向けにお悩み別の求人票の作成方法を解説します。魅力的な求人票を作成することで、母集団形成や、求職者の企業理解が深まることによるマッチ度の向上、それによる歩留まり改善が期待できます。ぜひご参考ください。

目次

  1. 求人票ブラッシュアップの意義
  2. 組織や規則を整えている過程の企業
  3. 採用競合が多い企業
  4. 事業展開や組織構成が複雑な企業
  5. 事業内容が複雑な企業
  6. 業界競合が多い企業
  7. ブラッシュアップした求人票の効果を最大化するために

求人票ブラッシュアップの意義

ここで改めて求人票を作りこむ意義を確認しましょう。

求人票の完成度が低いことで引き起こされること

  • 応募が集まらない
  • 企業理解の低い求職者からの応募によるミスマッチ
  • アトラクトが出来ず、途中辞退につながる

求人票で魅力を伝えきれないと、応募につながらないということは言うまでもありません。求人票の時点でしっかりと情報を掲載し、応募動機を形成して応募につなげましょう。

また、企業情報を伝えきれていないことで、事業内容の理解が出来ていないことでのミスマッチや、ミッションバリューなどの価値観のギャップが生じます。選考段階での歩留まりが下がり、採用効率が悪くなる上、最悪の場合入社後の早期退職にもつながりかねません。不要な採用費と工数の発生を防ぐためにも、求人票の段階でミスマッチを減らしておくことは非常に重要です。

くわえて、企業の魅力を伝えきれていないことによって、スキルマッチする候補者がいたとしてもアトラクトできておらず、選考途中や内定承諾の段階で辞退されてしまう可能性もあります。

求人票の完成度を上げることで期待できる効果

  • 求める人物像にマッチする人からの応募が来る
  • 候補者の応募動機を形成
  • 潜在層に効率よくアピール出来る

求人票のブラッシュアップを行うことで、企業や職種に対する求職者の理解が深まり、スキルや価値観がマッチした人材からの応募が増えることが期待できます。

また、求人の魅力が伝わることで紙面の段階でアトラクトができ、途中辞退や内定辞退が低下し、結果として歩留まり改善につながることでしょう。

また、求人票上に網羅的に情報が記載されていることで、会社のことをまだ知らない層にも求人の魅力を伝える機会となります。せっかく時間をかけて作成するのですから、多くの人の応募動機を形成できるものを作りましょう。

いよいよここからは、お悩みごとの求人票での打ち出し方法を解説します。

組織や規則を整えている過程の企業

  • 創業間もないスタートアップ・ベンチャー企業
  • 歴史は長いが最近体制や運営方針が変更され、新たに組織づくりを行っている企業
  • 人員拡大のフェーズに入り、新しい管理体制を検討している企業
  • 新規事業をスタートさせ、1人目から採用を行っている企業
  • 業務プロセス、情報蓄積、管理体制、福利厚生制度、就業規則、人事評価制度など、業務の規則を整えている過程の企業

創業間もない会社は、組織の管理制度がまだ整っていないことが多く、福利厚生などのアピールしやすい仕組みも未整備であることが多々あります。

また、会社としては長い歴史があったとしても、体制変更にあったり、人員拡大や新規事業をスタートさせたフェーズにある場合、組織としての体制は不完全で、環境や風土について説明しづらい場合があります。

組織や規則を整えている過程の企業の打ち出し方

  • いちから組織を作っていける面白さをアピール
  • 組織の距離が近いからこそ知見が広がる機会であると訴求する
  • ミッションバリューを伝えて心を掴む

組織が未完成な企業であるということは、言い換えればいちから組織を作り、作った組織をスケールさせていくことに仕事の面白味があるということです。企業としても、不完全な環境で型にとらわれず挑戦できる人材を求めているはずですので、こういった組織づくりの面白さを全面に押し出していきましょう。

また、50人未満レベルのコンパクトな組織では、部門間の隔たりがない点も魅力になります。組織内の距離が近いからこそ、部門の隔たりを超えてさまざまな業務に触れる機会があり、知見を広げることができる点は、好奇心が強くチャレンジ精神の強い人材を求めている場合強いアピール材料となるはずです。

このような成長途中の組織での募集で最も重要なのが、ミッションバリューの打ち出し方です。会社や事業への想いや、10年後の事業成長の見通しを詳細に記載しましょう。会社代表のインタビューやコメントを載せることも効果的です。「この人たちと一緒に会社の成長に尽力したい!」と思ってもらえるような求人票を目指しましょう。

改善例

採用競合が多い企業

  • 施工管理職
  • キャリアアドバイザー
  • インサイドセールス
  • インフラエンジニアなど

業界全体で積極採用を行っているこれらの職種では、仕事内容での差別化や興味付けが難しい傾向にあります。

採用競合が多い企業の打ち出し方

  • レイアウトを工夫し、読みやすく差別化を図る
  • 訴求ポイントには数字データを使用してわかりやすく
  • オフィスや従業員の写真を掲載する
  • 教育制度・福利厚生・報酬面でアピールできる部分は強調
  • 未経験OKの場合、職種説明を丁寧に記載

類似求人が並ぶ中で差別化を図るためには、求人票のレイアウトを工夫することは意外と重要なポイントです。業務内容が似ているからこそ、見出しや重要事項を強調することで情報が整理されます。

「お客様満足度」や「ユーザーのリピート率」「社員の年齢層」など、訴求できるポイントには極力数字データを用いることで情報がわかりやすくなります。読み手側の理解が促進されることで応募につながりやすくなります。

くわえて、オフィスや同僚となる社員の雰囲気を伝えるため、写真の掲載を積極的に行いましょう。きれいなオフィスや和気あいあいとした雰囲気を伝えることで、職場環境の良さを訴求することができます。

また、教育制度や福利厚生、給与面の面で採用競合と異なる価値提供が出来る場合は、求人票上で忘れず強調しましょう。特に、入社後の研修制度の手厚さや資格補助制度のアピールは、未経験採用を行っている場合には効果的です。

最後に、未経験採用を行っている場合は、事業や職種の内容を未経験者でも理解しやすいよう丁寧に説明しましょう。掲載媒体のガイドライン上問題がなければ、採用向け会社説明資料を作成し、画像やPDF、URLで掲載するとよりわかりやすいはずです。

改善例

事業展開や組織構成が複雑な企業

  • ホールディングス制、子会社を複数持つなど、グループ会社との相関が複雑な会社
  • 分社化、合併など、直近数年で組織再編の動きがあった会社
  • 多部門、多階層の複雑な組織を持つ会社
  • ひとつの軸に基づく異なる事業を展開する会社
  • 異なる領域の事業を複数展開する会社

大企業によく見られる、グループ会社が複数あり相関している企業や、分社化、吸収合併などの変動があった企業、ひとつの企業の中でも組織が複雑に構成されている企業は、求職者にとって一見しただけで実態を把握することは容易ではありません。

また、クライアントとなる業界を絞って複数事業を展開する会社、例えば「医療クリニック向けにコンサルティング、予約管理サービス、ウェブサイト制作を行う会社などでは、事業内容をテキストで十分に伝えることが難しい場合があります。

「飲食業とウェブデザイン」など、まったく異なる領域の事業を複数展開する会社においても、応募者に事業を理解してもらうためには、求人上の情報の工夫が求められます。

求職者の事業理解を応募前に深めることで、選考途中や入社後のギャップを減らし、選考辞退や早期退職を抑止する効果が期待できます。

事業展開や組織構成が複雑な企業の打ち出し方

  • 採用向けの会社説明資料を添付する
  • 組織図は、固有名詞を出しすぎず体系的な図で表現する

このような企業の求人でも、会社説明資料の添付は効果的です。わかりやすく事業について伝えるだけでなく、求職者に会社に魅力を持ってもらえる資料作りを目指しましょう。エージェントに見せても求職者に見せても伝わる資料であることもポイントです。

また、組織構成は図案を用いて視覚的に説明するとよいでしょう。この際、事業部名やサービス名などの固有名詞を出しすぎず、体系的に表現することを心がけましょう。

改善例

事業内容が複雑な企業

  • BtoBの特定領域に対し、企業支援を行う企業(コンサルティング、業界特化型マーケティング支援など)
  • 一般消費者の目に触れにくい事業を展開している会社(樹脂製品製造、風力発電施工など)

BtoBの企業支援を行う会社は、未経験者や若手求職者には事業理解が難しい場合があります。特に、特定の業界に対して支援を行う会社の事業について理解するためには、支援領域の業界知識も必要です。

原材料や工業部品メーカー、産業インフラ向けの施工業者など、一般消費者の目に触れにくい会社も事業内容が理解されにくい傾向にあります。企業理解を深め、志望動機形成するためにも、求人の段階で事業内容を伝えることが重要となります。

事業内容が複雑な企業の打ち出し方

コンサルティングやマーケティングなど、企業支援を行う会社の場合も、採用向け会社説明資料の準備は重要です。「どの業界で」「どの領域の」「なんの支援を行うのか」を明確に示すことが求められます。特に業界・職種未経験者を募集する場合は、未経験でも理解しやすいよう図を活用して説明すると効果的です。

一般消費者の生活で接点がない事業を展開している場合は、「生活の○○に使われている」と具体例を示すことでイメージがしやすく、仕事のやりがいが伝わります。

また、このような事業だからこそのつよみ(競合が少ないこと、資金力、国庫補助金交付等の交付金制度、福利厚生など)を打ち出すことでアピールになります。

業界競合が多い企業

  • HR業界
  • SaaS、SEO、DXなどのBtoB向け IT企業
  • ECモール、音声・動画配信、スマホゲームアプリなどのBtoC向け IT企業

業界全体が成長中の産業では、一見して類似した企業が多数存在します。細かな提供サービスや支援領域は異なるものの、その違いを求人上でわかりやすく説明することは容易ではありません。

業界競合が多い企業の打ち出し方

  • 支援対象となるクライアントの領域や、業界ポジションを説明する
  • 行っている事業領域ならではの面白さを伝える

どの業界に対して支援を行っているのか、また、その中で競合と比較してどのようなポジションにいるのかを示すことで他社との差別化につながります。図表を用いて視覚的に表現すると効果的です。

また、支援する業界によって身につくスキルや知識をアピールすることで、成長意欲の高い求職者からの応募が期待できます。法務向けサービスであれば法律の知識、不動産業界特化のサービスであれば不動産業の知識などがこれにあたります。

また、自社の事業領域ならではの仕事の面白さを伝えることも重要です。BtoBであれば他社の成長を支える面白さ、BtoCであれば生活を直接豊かにすることができる実感のほか、業界大手だからこそ大企業と仕事ができる、業界特化だからこそクライアントと密にかかわることができるなど、自社の特性を振り返り、仕事のやりがいとなる部分を打ち出していきましょう。

ブラッシュアップした求人票の効果を最大化するために

いかがでしたでしょうか?本記事では、中途採用のお悩み別に求人票作成のポイントを解説しました。この記事で紹介したポイントを押さえることで、求職者の興味を引き、応募意欲を高める魅力的な求人票を作成できるはずです。

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