特化型人材紹介会社の立ち上げ方と成功のポイント -

特化型人材紹介会社の立ち上げ方と成功のポイント

2024/03/29

多くの人材紹介会社があるなかで、求職者に支持される、あるいは魅力的に思ってもらえるためには特別な打ち出し方が必要になってきています。

そんな中で注目されるのが、特化型の人材紹介会社という打ち出し方です。たとえばIT領域専門、エンジニア特化、営業専門など、多種ある業種や職種の中で対象を絞り込んで求職者や求人を集めていくのが特化型です。

本記事では、特化型人材紹介会社の立ち上げを考えている方に向けて、事業を成功させるためのポイントを解説します。特化型ならではのメリットやデメリットも紹介します。これから起業を目指す方はぜひ参考にしてください。

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特化型人材紹介とは？ニッチな市場で勝負するメリット

特化型人材紹介とは、特定の業界や職種に特化したサービスを提供する人材紹介会社のことです。ITエンジニアや医療従事者など、ニッチな領域に絞って専門性の高いサービスを展開するのが特徴です。

なぜ特化型のサービスが注目されるのでしょうか。特化型にするメリット・デメリットを整理して解説します。

特化型にするメリット

一番のメリットは、ニッチな市場でも高いシェアを獲得しやすいことです。

転職市場全体でみると、範囲を絞らないほうが多くの求職者を獲得できそうですが、必ずしもそうはなりません。むしろ小規模の人材紹介会社であればあるほど、他社との差別化やニッチ市場への展開によって求職者を獲得しやすくなります。市場全体は小さくても、その中で圧倒的な存在感を発揮することができるためです。

求職者から業界に詳しいという信頼感を得られやすくなるほか、経験者によるキャリア相談を受けられるという利益があることで魅力的に映りやすくなります。

それだけでなく、求人企業の開拓営業の際にも、特化型はメリットがあります。どんな会社に営業をかけるかのリスト作成は労力のかかるものですが、母集団形成できていれば選定の手間を減らせます。

さらに特定の事業や職種で絞り込み、その業界での口コミを集めたり信頼を集めたりしていくことで、だんだんと営業のしやすさも変わっていくでしょう。

特化型にするデメリット

特化型にすることで生じる大きなデメリットは、ターゲット人口が狭まってしまうことです。ニッチな業界を狙って、大手との競争を避けられるという点はメリットである一方で、パイが狭まることで求職者の数、そして求人の数も減ります。

例えばすでに狙いたい業界で有名な人材紹介会社があれば、競争し打ち勝っていくのは難しいかもしれません。大部分の求職者を有名な会社で確保されてしまうと、残った部分でしか獲得していけないということになります。

そのため、特化型で事業をしたい場合は事前に綿密な市場調査をしておく必要があるといえるでしょう。

特化型人材紹介会社の立ち上げステップ

特化型人材紹介会社の立ち上げには、どのようなステップが必要でしょうか。以下に主なポイントを整理しました。

1. ターゲットとする領域を明確にする

特化型である以上、ターゲットとする領域を明確に定義することが大切です。「ITエンジニア」や「医療従事者」といった大まかな括りだけではなく、「自社開発のWebサービス企業のバックエンドエンジニア」や「クリニックの看護師」など、より具体的に設定することで差別化ができ、また求職者からも信頼を獲得しやすくなります。

ターゲットが明確であればあるほど、強みを発揮しやすくなります。その強みを打ち出していくためにも、「なぜその領域なのか」という点も突き詰めて考えておくことが重要です。

2. 競合の存在を把握する

同一ターゲットの人材紹介会社が他にないかどうか、しっかりとリサーチしておきましょう。先行する競合が存在する場合は、差別化のポイントを検討する必要があります。

一方で、競合が全くいない場合は、本当にニーズが見込めるのかを慎重に見極めましょう。過去に参入した企業が撤退している場合は、その背景を探ることも大切です。

3. 強みを明確にする

他社と差別化するための「強み」を明確にすることが何よりも重要です。「医療現場での経験が豊富な人材コンサルタントが在籍している」「大手Webサービスでのエンジニア採用実績が豊富」など、ターゲットとする企業や求職者にとって魅力的に映るポイントを整理しましょう。

強みを持っていることは、営業面でのアピールポイントになるだけでなく、求職者との信頼関係を築く上でも欠かせません。

4. 事業計画を綿密に立てる

特化型の場合、ターゲットとなる市場規模が限られるため、事業計画は入念に立てる必要があります。スタートアップ期の営業方法、求職者集客の施策、想定される売上などを可能な限り具体的に落とし込みましょう。

数字を曖昧にしたままでは、事業の採算性を見誤るリスクがあります。ターゲット領域の市場調査を行い、妥当性の高い計画を練ることが何より大切だと言えます。

特化型人材紹介会社成功のカギ「求人開拓力」と「マッチング精度」

特化型人材紹介会社が成功するには、「求人開拓力」と「マッチング精度」の2点が特に重要だと言えます。

求人開拓力を高める方法

いくら優秀な求職者を集められても、受け皿となる求人企業を十分に確保できなければ事業は成り立ちません。ターゲットとする領域の企業に対して、自社サービスの価値をしっかりと伝えられるかどうかが勝負の分かれ目です。

企業に対する提案力や営業スキルを磨くのはもちろん、日頃から業界の動向をキャッチアップし、ニーズを先回りで捉えておくことも大切だと言えます。

とはいえ、求人開拓には膨大な労力がかかるのも事実です。だからこそ、circus AGENTのような求人データベースを活用して効率化を図ることもおすすめです。40,000件を超える幅広い求人を確保でき、求人開拓のコストを大幅に削減できます。

高いマッチング精度を維持する方法

求人企業と求職者、双方のニーズを的確に捉え、マッチング精度を高く維持することが、特化型人材紹介会社の生命線だと言えます。

企業の経営課題や求める人物像を深く理解するためのヒアリング力、求職者の専門性を見抜く目利き力など、個人の力量が問われる場面が数多くあります。

日頃から業界や職種に関する知識をアップデートし、企業と求職者の両方の立場に立って考えられる視座を養うことが何より大切だと言えるでしょう。

まとめ

ここまで特化型人材紹介会社の立ち上げ方と成功のポイントについて解説しました。他社との差別化ができる特化型の在り方は、綿密な計画のもとに進めていくのがおすすめです。

加えて、求人開拓力とマッチング精度の高さが、特化型人材紹介会社の成功を左右する大きな要因だと言えます。

ニッチな領域だからこそ発揮できる強みを活かし、専門性の高いサービスを展開していくことが何より重要です。circus AGENTのような求人データベースなども活用して求人開拓を効率化しつつ、コンサルタントの提案力を磨いていくのはいかがでしょうか。